懲りない患者 快適習慣の落し穴 (生活人新書)
田上 幹樹
日本放送出版協会 刊
発売日 2006-02
誰にとって快適なのか? と思わずため息 2006-05-18
お医者様も大変だなあと思う。慢性病の患者の健康管理とお付き合い。小難しく、堅苦しい事は嫌いだが、人生は楽しみたい人間の性(さが)、自分の胃袋・趣味・ライフスタイルに合わせて無理難題を体に強いているという自覚の持てない状況。ここまで健康を損ねて悪くするかという非常事態。その収拾を図るべく、奮闘されている様子が実にあっさりと述べられているのだが、現実はそんなものではないだろうと思う。
「懲りない奴」と心の中でつぶやき、あるときは罵声を浴びせたいのを我慢し、優しくなだめすかし、どうにか説明し、それでも理解されず、患者のわがままな生活習慣の極め付けを日々相手にしているのであろう。皮肉なまでのユーモラスな筆致は読み応えがあるものの、何故か病気の恐ろしさが前面に出てこない、軽い読み物の仕上がりなので、星一つ減じた。
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